コンテンツマーケティング戦略を攻略する6つのステップとは?

コンテンツマーケティング戦略策定の基本ステップをご紹介します。

Posted By Ayako Masubuchi

今、多くの企業が取り組んでいるコンテンツマーケティング。2021年のHubSpotの調査では82%もの企業がコンテンツマーケティングに取り組んでいると回答しました。SEO記事の制作、SNS発信、動画配信、メルマガ配信、ホワイトペーパーの提供など、自社のコンテンツを用いて認知度アップや見込み顧客の開拓を狙う手法がコンテンツマーケティングと言われています。見込み顧客のニーズを育成、購買を経て、最終的には顧客として定着させることを目的としています。既存顧客へのアフターフォローや潜在顧客との接点拡大を通して、ターゲットユーザとの信頼関係を築き、タイミングよく購買意欲を刺激することができる施策です。今回は、デジタルマーケティングキャンペーンの中核となるコンテンツ戦略の立て方をご紹介します。

目次

  1. コンテンツマーケティングの目的とは?
  2. コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
  3. コンテンツマーケティングに戦略が必要な理由
  4. コンテンツマーケティングの戦略における基本の6ステップ
  5. コンテンツマーケティングの戦略策定に使える2つのテクニック
  6. コンテンツマーケティング戦略でユーザーの心をつかみましょう

コンテンツマーケティングの目的とは?

コンテンツマーケティング戦略に基づいて写真コンテンツを作成コンテンツマーケティングの主な目的は、オーディエンスとの接点を増やすことでターゲットユーザーの信頼を獲得し、リードやブランド認知につなげることです。購買ファネルに準じて言い換えると、見込み顧客のニーズを醸成し、購買や会員登録につなげた後で最終的にはサービスや商品に愛着を持つ顧客として定着してもらうことを狙います。

コンテンツマーケティングのメリット・デメリット

コンテンツマーケティングの主なメリットは、以下の5つです。

  • 施策導入・運用にかかるコストが、広告運用に比べて低いケースが多く参入ハードルが低い
  • コンテンツがアセットとして蓄積できる
  • ポテンシャルユーザーに広くリーチできる
  • 専門分野や強みを表現できる
  • 良質なコンテンツならSNSシェアなど拡散を狙える

一方で、考えられるデメリットは、成果が見えるまでに時間がかかることや、継続的にコンテンツを発信するリソースを確保する必要があることです。

コンテンツマーケティングに戦略が必要な理由

上述したように、コンテンツマーケティングでは継続的にコンテンツを発信する必要があるうえに、成果が目に見えるまでに時間がかかります。限られたリソース(人員や物資、予算、時間など)を最大限に有効活用するためにはしっかりと練られた戦略が不可欠です。
戦略を立てずに闇雲にコンテンツを発信してしまうと、コンテンツにバラつきが出るため訴求したいブランドイメージがブレてしまい、ターゲットユーザーの信頼獲得につながりません。また、リソースの確保が難しくなればコンテンツの更新が滞り、せっかく醸成した顧客のニーズが薄れてしまうことも考えられます。こうした事態を避けるために、コンテンツマーケティング戦略が必要なのです。具体的にどのように戦略を策定していくのか、次の章で見ていきましょう。

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コンテンツマーケティングの戦略における基本の6ステップ

コンテンツマーケティングの戦略を練る会議の様子
1. 市場・業界調査と既存コンテンツ・アセットの確認

はじめに、市場、自社の商品・サービスの現状を把握することが必要です。市場のニーズや、トレンドと、既に持っているアカウントやコンテンツの内容と効果を分析します。ターゲットユーザーと相性の良いコンテンツのタイプ、反応のいいユーザー属性や効果の出やすい組合せを分析し仮説立てます。

2. 目的の明確化・目標の設定

コンテンツマーケテイングで何を成し遂げたいのかは各企業やコンテンツによって異なります。たとえば目的が集客であれば「新規訪問者数を1年で30%増やす」など具体的な目標まで設定するようにしましょう。

3. ターゲットペルソナの明確化

ペルソナとは、ターゲットとなるユーザーをひとりの人として詳細に設定した人物像のこと。抽象的に抽出するのではなく、ターゲット層に共通する項目を選び出していくことがコツで、コンテンツマーケティング戦略の場合にはペルソナのタッチポイントを導き出すことが重要なプロセスとなります。です。悩んでしまう人は以下の質問項目を参考に共通項目がないか分析してみてください。

  • どのチャネルをよく使っているか
  • SNSの使い方は?
  • コンテンツのフォーマットは?(テキスト・動画・文章の長さなど)
  • コンテンツのトーンやスタイルは?
  • 双方向性コンテンツが好み?(クイズ・ウェビナー・Q&Aセッションなど)

4. コンテンツの媒体を選定
コンテンツマーケティング戦略に基づいたコンテンツを作成する女性たち

目的とペルソナが決まったら、それに合わせてチャネルを選定します。SNSアカウント、ブログ型ストックメディア、ホワイトペーパー、事例コンテンツ、メルマガの配信などが主要コンテンツです。

5. 制作計画の策定

計画があっても実現できなければ意味がないので、必ず制作計画を立てましょう。運用チーム体制やワークフローの確認、リソースの確保が基本の計画です。編集、ライター、校正・校閲はもちろん、プロジェクトディレクターや、データアナリスト、場合によってはエンジニアやデザイナーが必要になる場合もあります。もしもリソース確保が難しい場合はプロの力を借りるのも一つの手です。

6.効果の測定

計画通りにコンテンツを運用していても思い取りの結果に結びつくとは限りません。ステップ1で設定した目標に向かって成果が出ているか確認することが大切です。効果測定と改善を繰り返しましょう。コンテンツマーケティングは、目的達成までにある程度時間がかかることも特徴なので、早めの軌道修正が求められます。

コンテンツマーケティングの戦略策定に使える2つのテクニック

コンテンツマーケティング戦略のチームミーティング

SEO対策におけるクラスター戦略の活用

特定のトピックの集合体を指すクラスターの戦略をサイトに実装することで、関連するコンテンツを相乗的につなげられるため、ユーザーや検索エンジンからの評価が高まります。SEOを考えるとき、キーワードだけに焦点を当てる時代はもう終わろうとしています。

SEOとCROのバランスを取ったコンテンツ設計

コンテンツマーケティングの究極の目的は、ターゲットユーザの心を掴むことです。どんなに検索エンジンに愛され検索順位を上げても、ユーザーの心が掴めなければ意味がありません。具体的には、自社の独自のケーススタディや見解など、オリジナルのコンテンツを発信することが考えられます。興味を持ったユーザーとの対話が生まれれば、それはブランドとユーザーの結びつきを一層強くすることになり、ひいてはROIを高めることにつながります。

コンテンツマーケティング戦略でユーザーの心をつかみましょう

今回はコンテンツマーケティングの戦略の重要性とその具体的な策定方法についてご紹介しました。コンテンツマーケティングの成功を左右する戦略策定。自社がコンテンツマーケティングを使ってどのような課題を解決したいのか明確にしましょう。しっかりとした戦略を立て、健全なコンテンツマーケティング運用を実現させましょう。

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