海外進出に欠かせないSNSマーケティングを成功させるポイントとは?

海外向けのFacebookの戦略や効果的な運用について解説いたします。

Posted By Junko Sasaki

ビジネスの海外進出を成功に導く上で欠かせないSNSマーケティング。日本の人口減少と少子高齢化により、国内市場の将来性が乏しくなってきています。将来を見越した国内企業が国外市場を求めて海外進出するケースが増加する中、言語や文化、習慣の違いへの理解が鍵となるマーケティング手法としてSNSを活用した戦略の注目度が高まってきています。今回は、海外進出におけるSNSマーケティングの成功ポイントについて解説いたします。

目次

  1. 海外市場でSNSマーケティングが不可欠な理由
  2. 最新版!海外の人気SNSプラットフォームの利用者数
  3. 海外進出に欠かせないSNSマーケティングの3つの戦略
  4. 海外向けのSNSマーケティングに不可欠な成功ポイントとは?

海外市場でSNSマーケティングが不可欠な理由


海外市場という総体的な視点で、2017年10月時点で海外進出している日本企業の総数は75,531となっており(外務省による海外在留邦人数調査統計参照)その中でも地域別では、アジアが約70%となる52,860、北米が12.5%の9,417、その次に西欧が7.7%の5,833を占めています。国別で見ると、中国が約43%となる32,349、アメリカが約11%の8,606もの日本企業がそれぞれの国へ進出しています。大きな市場となる海外への進出は今後のビジネス拡大にも繋がるため、生き残りをかけてチャレンジする企業が年々増えてきている傾向にあります。

海外進出する企業のデータ

海外進出する企業のデータ | 参照:外務省による海外在留邦人数調査統計

将来のビジネスチャンス拡大に繋がる海外進出に欠かせないSNSマーケティング。DIGITAL 2021 OCTOBER GLOBAL STATSHOT REPORTの調査データによると、全世界でモバイルフォンを所有しているのは52.9億人(全体の67.1%)、SNSユーザー数は45.5億人(全体の57.6%)となり半数以上を占めています。コロナの影響もあり、オンラインでのショッピングが主流となりつつある今、SNSは日常になくてはならないコミュニケーションツールとなってきています。そのSNSを巧みに活用することで、言語や文化、習慣は違えど、効果的に集客・購買に繋げることが可能となります。SNSは気軽に始めることができるからこそ、予算をかけず地道にフォロワーを増やしていったり、即効性を狙って予算をかけたSNS広告でROI(費用対効果)を上げていくなど、様々なマーケティング戦略を策定できます。柔軟な選択が可能なSNSを活用したマーケティング戦略は、海外進出にとって今や絶対不可欠な手法であると言えるでしょう。

最新版!海外の人気SNSプラットフォームの利用者数

海外には日本ではまだあまり知られていないSNSプラットフォームが多く存在し、独自の発展を遂げています。Facebook、Instagram、Twitter、YouTubeは比較的日本でも知られていますが、WhatsAppやWeChat、QQなど英語や中国語をメインとするSNSプラットフォームのユーザー数が増加してきています。その中でも、世界的に有名なSNSプラットフォームの利用者数を以下にて紹介します。(DIGITAL 2021 OCTOBER GLOBAL STATSHOT REPORT参照:2021年10月時点)
Facebook: 28.95億人
YouTube: 22.91億人
WhatsApp: 20億人
Instagram: 13.93億人
Facebook Messenger: 13億人
WeChat: 12.51億人
TikTok: 10億人
Douyin: 6千万人
QQ: 5.91千万人
Sina Weibo: 5.66千万人
Telegram: 5.5千万人
Snapchat: 5.38千万人
Kuaishou: 5.06千万人
Pinterest: 4.54千万人
Twitter: 4.36千万人
Reddit: 4.3千万人
Quora: 3千万人

マーケティング用の海外SNSプラットフォームデータ

マーケティング用の海外SNSプラットフォームデータ | 参照:DIGITAL 2021 OCTOBER GLOBAL STATSHOT REPORT


世界のSNSはその特徴も多様であるため、ターゲットとなる海外エリア国でよく使われているプラットフォームを調査し、選定していくことが成功への鍵となります。例えば、中国エリアをターゲットするのであれば、コミュニケーションツールのWeChatや中国版FacebookのSina Weiboを活用し、SNS広告やインフルエンサーマーケティングで集客に繋げていくことが可能です。他には、企業ブランドストーリーを動的に訴求したい場合は、YouTubeを活用し、海外ユーザーへ向けローカライズさせたコンテンツ動画で長時間版を配信、短時間版をFacebookやInstagramの広告で配信するなど、組み合わせ、やり方は実に様々です。
海外は市場規模が大きくなるからこそ、軸となる企業の海外進出の方針・ターゲットをきちんと固め、十分な事前調査と分析でSNSプラットフォームを選定し、方針や戦略を強固にするが肝となります。

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海外進出に欠かせないSNSマーケティングの3つの戦略

行動傾向や嗜好を先読みしたSNS広告

[Paragraph Text]SNSプラットフォームを活用した広告には、様々なターゲティングの設定が可能なため、届けたい海外ユーザー向けのコンテンツを配信することが可能です。例えば、Facebook広告を利用することにより、好むブランドからターゲットユーザーを指定することや、誕生日に近いタイミングでコンテンツの発信ができたりと、詳細なペルソナに合わせた広告配信が可能です。Facebook、Instagramは同じMeta運営のSNSプラットフォームのため、予算や配信頻度などを調整し、配信することができます。言語や文化、趣味・嗜好の違うユーザーデータを参考にできるSNS広告は、海外進出において欠かせないSNSマーケティング戦略の一つといっても過言ではないでしょう。

ハッシュタグを利用したSNSのSEO

SNSを活用し、海外のユーザーを取り込むマーケティング施策は目的によっても様々です。Googleでの情報収集よりも、SNSでハッシュタグを使い、他の人の意見を参考にするという検索プロセスが若年層の間で主流となってきています。特にインスタグラムのハッシュタグは、ユーザーが知りたいトピックのキーワードから、ニッチなコミュニティに関するハッシュタグなど種類は多種多様。このようなSNSでの検索プロセス傾向の変化に対応したマーケティング施策が「インスタSEO」です。海外で有名なラグジュアリーブランドのインスタSEOの成功事例では、ターゲットとなる国のユーザーの文化や習慣、特徴をもとに、ユーザー視点・ブランド視点・ユーザーとブランドの中間視点でのハッシュタグをリストアップ。より多くの人にタグされている・ブランド要素を含んでいる・前者と後者の中間という3つの目線でハッシュタグを棲み分けし、親和性のある画像と共に計画的に投稿を続けました。ハッシュタグの最適化1ヶ月後にはエンゲージメントが+17.58%増加、4ヶ月後にはフォロワーが+267%増加という成果に結びつきました。SNSのハッシュタグは、より生活に密接なキーワードであるからこそ、文化や習慣の本質を見抜くことが肝心となります。BtoCの商品やサービスでの海外進出を計画されている場合は、インスタグラムのようなSNSの共感を生みやすいハッシュタグを活用したマーケティング施策が最適と言えるでしょう。

リアルな声をユーザーに届けるインフルエンサーマーケティング

SNSのプラットフォームで多くのフォロワーを持つインフルエンサー。SNSが生活の必需品となった今、インフルエンサーの投稿一つでセールスが何十倍も上がったという事例も増えてきています。アウトドア業界のユーザーだけでなく、気軽にキャンプを始めたいという初心者ユーザーも含めた幅広い層に人気のイギリス発ポップアップテントCINCH!の成功事例では、コアファンへの認知度を高めることで本格的なイメージを伝えつつ、フレンドリーなコミュニケーションで親しみのあるブランド訴求に繋げるため、インフルエンサーマーケティングを実施しました。コアキャンパーのファンを持ちつつも親しみ感のあることで有名なママキャンパーの協力を得て、CINCH!のポップアップテントを体験した写真と具体的なレビューなど、正直なコメントを投稿。結果として、5,483のフォロワーの内、480のいいねを獲得し、エンゲージメントも9%となり、コアなファンへの認知拡大に寄与することができました。このように、ユーザーにとって親しみのあるインフルエンサーは、広告を用いた訴求とは異なり、手の届きやすい存在だからこそ共感を得やすく、「○◯さんが着てるなら、私も着てみたい!」という気持ちにさせます。もちろん、海外のターゲットとなる国によっては、インフルエンサーの特徴やSNSユーザーの特質も変わってくるため、事前の調査と分析が重要となります。身近に感じられ、購買意欲にも繋がりやすいSNSのインフルエンサーマーケティングは、海外進出にはおすすめの施策です。

海外向けのSNSマーケティングに不可欠な成功ポイントとは?

海外の若い層のユーザーをターゲットにしたsnsマーケティング
海外でのビジネスを成功させるために不可欠なSNSマーケティング。前述したこれらの戦略に共通しているのがローカライゼーションであり、言語や文化、習慣も違うターゲット国のユーザーをまず理解し、相手の視点を持つことが成否を分けるポイントとなってきます。SNSで使われるコピーの一言一句、画像に使われている色使いなど、受け手が変わればベストプラクティスは全く違うものになります。だからこそ、入念な調査・分析でペルソナを明確にし、その人物像を理解した上で、様々なSNSマーケティング施策に落とし込んでいくことが必須となります。確実な策としては、ターゲットの海外国のネイティブなスタッフを抱えるパートナーを採用し、SNSマーケティング戦略策定から実践まで共に行っていくことが挙げられます。

海外進出を考える上で欠くことのできないSNSマーケティングは、従来使われていたTVやOOH(屋外広告)などのオフライン広告に比べて圧倒的に重要度が増しています。今後も引き続き増え続けるSNSの海外ユーザーへ向けた本格的なマーケティング戦略が必須となる時代は、もうすぐそこまできているのです。

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