海外マーケティングフルサポートパックの成功事例(CINCH!様)
海外市場参入を一気通貫でサポート
今回ご紹介するのは、イギリス発ポップアップテント「CINCH!」の日本市場進出をトータルでご支援した事例です。こちらは弊社が提供する「海外マーケティングフルサポートパック」より、通常のデジタルマーケティングに留まらず、お客様のニーズに合わせて様々なサポートを提供させて頂きました。
- 市場・競合分析
- デザイン・ローカライズ全般
- 商品開発
- 各種マーケティング施策
- 物流サポート
様々なチャネルを駆使した海外進出の成果
海外進出サポート①ブランディングを成功させる戦略作り
市場調査でクライアントの立ち位置を分析
CINCHが参入しようとしていた日本のアウトドア・キャンプ市場は飽和状態にあり、有名な競合企業がすでにブランドを確立していました。そういった状況でもクライアントの日本におけるブランディングを成功させるため、アウトドア・キャンプ業界の市場調査を行いました。
競合商品と比較した際にどれだけ価格や品質で優位性があるのか分析した結果、商品のクオリティに関しては市場でも最も高く、価格はちょうど中間あたりに分類されることなどがきました。
調査を元にした海外向けブランディング戦略を組み立てる
市場調査だけではなく、キャンプ業界のインフルエンサー男女数人に聞き取り調査を行い、日本に住んでいる人の生の声もマーケティング戦略に取り入れていきます。データ+消費者の声から、CINCH!が日本市場で受け入れられるためのUVP(商品が顧客に提供できる独自の価値)として「簡単」「本格派」「ハイテク」が選ばれました。
ユーザーからのフィードバックを元に、市場で好まれるカラーの新商品を投入
海外進出の課題として上げられるのが、国によって色やテイストの好みが異なること。元々ある商品を持っていくだけでは市場に受け入れられないかもしれません。元々のテントは蛍光色がメインとして展開していましたが、日本では逆に落ち着いたカラーリングが好まれます。
当初クライアント様ではオリジナル商品の展開は予定にありませんでしたが、イベントやインフルエンサーからのフィードバックを元に「最も日本人に好まれるカラーは何か?」の研究を重ね、クライアント様にご提案しました。
結果として選ばれた落ち着いたベージュカラーは創始者の故郷イギリスにあるモアカム湾からインスピレーションを受け「モアカムベージュ」と命名。日本市場での主力商品として発売されました。
Humble Bunnyの日本オリジナル商品開発サポートについて、クライアントよりお礼の言葉を頂きました。
輸入関税の壁も意識した商品開発アドバイス
CINCH!テントのポイントの一つに、スマホなどを充電できるバッテリーが搭載されている点があります。しかし、電子機器を含む商品を輸入する際には関税によるコストが増えてしまう問題が。一方、日本ではモバイルバッテリーが安く普及率も高いという背景があるため、「バッテリー部分は手持ちのモバイルバッテリーを使用」することで費用を安くするという提案を行いました。
海外進出サポート③マルチチャネルのマーケティング施策
オンラインからオフラインまで、海外マーケティングをフルサポート!
クライアントの日本市場におけるデザインやローカライズも全面バックアップ。その一部をご紹介します。
ホームページ制作
Webサイトのローカライズ
フライヤー・イベントポスター・取扱説明書のデザイン、ローカライズ
商品の魅力を伝えきる宣材写真を独自に撮影
クライアント様からご提供いただいた写真素材を見たとき、テントの入り口に備え付けられたウェルカムマットなど数多くのこだわりが「既存の写真では商品の魅力が伝えきれない!」と私たちは感じていました。
弊社の「120%を目指す」ポリシーとして妥協せず、そこでキャンプサイトに行き、実際のテントの使用感も確かめながら、商品の良さを伝えられる写真を追加で撮影することになりました。
オフラインイベントでキャンプファンにアピール
いくら「テントの設置と片付けが簡単」と宣伝されても、実際に自分でやってみないと心配だというユーザーも多いでしょう。キャンプファンに商品の良さを体感してもらうため、屋外のアウトドアイベントにも積極的に参加しました。
メジャーなアウトドアイベントだけではなく、今回は有楽町の中心でユーザーに「テントの設置・片付けを体験してもらう一日限定のイベント」も主催し、CINCH!のお手軽さを実感して頂く機会を最大限作っていきました。
高い開封率を誇るメールマーケティング
ニュースレターの開封率は常に業界平均を常に上回り、開封率は最大で60%を記録。
SNS広告マーケティングでサイトアクセス増加
CRO(コンバージョン率最適化)を意識したWebサイトがローンチした後は、トラフィック増加を目標に各種SNS公告(Twitter・Facebook・Instagram)を打ち出しました。
様々なユーザー属性(興味関心・年齢・住んでいる場所)のターゲティングや広告コピーやアセットのA/Bテストを行い、最も効果が出るようにキャンペーンを最適化。結果として平均クリック単価21円(vs 業界平均は60円)で2ヶ月で200万インプレッションを実現しました。
インフルエンサーによるSNSレビュー投稿でコアファンの認知拡大
コアキャンプファンのフォロワーを持つ女性インスタグラマーにコンタクトを取り、インフルエンサーマーケティングも行いました。
実際にCINCH!ポップアップテントの使用感を体感した感想を投稿して頂き、特に女性層のキャンプファンへのリーチにつながっています。(エンゲージメント 9%/480 いいね / 5,483フォロワー)。
クラウドファンディングで資金集めとブランディング
全く新しい商品が市場でユーザーに受け入れてもらうためには、まず「ファーストムーバー」にアピールして市場に広めてもらうことが大事です。私たちが選んだのは最新ガジェットに敏感なユーザーが多い「クラウドファンディング」です。
SNS広告でサイトにアクセスを集めた後、まずクラウドファンディングサイト「Makuake」では「Makuake」では2ヶ月で392%を達成。
この成功に続いて「CAMPFIRE」では1.5ヶ月で318%を達成。どちらも目標金額を大幅に上回る結果となりましたが、資金を集めるだけでなく、ファーストムーバーへのリーチ、そしてクラウドファンディングの成功によって多くのメディアでの掲載にもつながりました。
クラウドファンディングのサイトでは、資金を集めたり商品の特徴をアピールするだけではなく、開発者が商品に込めた熱い想いやメッセージをお届けすることができました。
戦略的プレスリリース配信で大手メディアに掲載
ブランドの認知度を飛躍的に上げるため、各種メディアにプレスリリースを積極的に配信し、60以上の日本トップメディアで記事にして頂きました。
海外進出サポート④クライアントネットワークを生かした物流サポート
海外市場へ展開する際、考えないといけないのは勿論マーケティングだけではありません。実際に商品がお客様のところへ安全かつ出来るだけ低コストで確実にお届け出来る物流業者の選定も必要です。
今回、弊社が持つクライアントネットワークを生かして、クライアントに最適な物流パートナーをご紹介できました。
中国の製造工場から物流倉庫、そしてお客様の手元までの物流経路を支援
物流パートナーが提供してくれたサービスは、なんと中国の工場から日本まで運び、倉庫での保管から実際のお客様の家まで配達するというワンストップの物流サービスです。これによって複数の会社を挟む必要がなくなった分、通常と比べて30%以上の物流コスト削減を。これらはすべて、これまで弊社が気づいてきたクライアント様との信頼関係とネットワークによって実現できました。
私たちの物流サポートについて、CINCH!様よりお礼の言葉を頂いています。
お客様の言葉
最後に、Humble Bunnyの海外マーケティングフルサポートパックについてCINCH!様より頂いたメッセージをご紹介します。